2020年5月18~19日、JR東日本のキハ40形気動車2両が、小湊鉄道へ譲渡され、その甲種輸送が行われました。

牽引機は郡山~宇都宮タをEH500-43、宇都宮タ~蘇我をEF65-2101が担当。その後蘇我から千葉貨物までは京葉臨海鉄道のKD604がエスコート役を担った模様です。
あいにくの雨にもかかわらず、沿線には多数のファンが撮影に訪れました。
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さて、今回譲渡されたのはキハ40形の2021編成と2026編成です。両編成はいずれも1979年6月の製造で、今年3月まで福島県内を拠点に運行を続けていました。経年を考慮すると、廃車となってもおかしくない車両といえます。ではなぜ譲渡に至ったのでしょうか。
まず今回、小湊鉄道は、キハ40形2編成により、既存のキハ200形2編成を廃車にする方針であるとうわさされています。
その具体的な対象と目されるキハ209とキハ210は、製造から50年を経過しており、片割れは非冷房、もう一方は休車状態となっていることから、車両の改造など何らかの処置が必要でした。
ですが、キハ200形は小湊鉄道独自の形式であるため、メンテナンスに専門的な知識や部品を要する上に、ベースとなった国鉄キハ20系はそのほとんどが引退し、地方鉄道に数両を残すばかりとなっています。おまけに前述のとおり車齢は50年を超え、部品の確保も困難になっていると推測されます。かといって、小湊鉄道に新車を導入するほどの資金的体力があるとは考えにくいのも実情です。
そのうえで、既存のキハ200形と同じく20m(以上)級でかつ車体幅も近い、廃車の見込みがある気動車を検索すると、行き当たるのはキハ40形しかありません。そして何より、引退こそ進行しているものの、今なお全国のJRや地方私鉄で現役であり、技術面や部品の確保はJRに頼み込めば比較的容易に可能という点が決定打になったのではないでしょうか。
こうした背景が、小湊鉄道のキハ40形導入の経緯と予想されます。
(了)
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